地震 そのまた後

さて、その後も日本は依然として大変な状況です。余震が少なくなってきたねと言うそばから大きな余震が起きたりして。さてわが家の方は。

計画停電といって、地区をグループに分けて決められた時間に停電する方法で、原発の事故による電力不足をカバーする施策をとっています。これがあまり計画的でない計画停電で非難轟々だったのですが。この辺りでは今日で3度目の停電がありました。２～３時間程度の停電は、被災地を思えば屁みたいなもの。ビジネス方面は困りますが、家庭では工夫すればどうってことはありません。夕飯時の停電は冷蔵庫を開けられないので、予め材料を出しておくとか。缶詰や、部屋に保存してある野菜、じゃがいもやだいこんなど、を使うとか。ろうそくのあかりでごはんをつくり、食べるのも面白いです。

ろうそくはイケアでまとめ買いしたティーキャンドルが役にたっています。フィンランドで買ったキャンドルケースが活躍。ランタンも使いたいけど、すぐ消せないからよくないかも。

店では空の棚が目立ちます。届かなくて足りないものもあるのだろうけど、足りているはずのものもないのは、いざというときに備えて皆が買いだめたり、非常用の備品が品不足になっている。買いだめされているのは米、ラーメンなどの麺類、ガソリンなど。非常用品ではロウソク、乾電池、懐中電灯、水など。牛乳が手に入りにくいのはちょっと不便です。

スーパーに行ってみると長い列ができていて、入場制限していたのには驚き。米が品切れなので、予備の小麦粉買っておこうかと見ると、すでに小麦粉も売り切れでした。米も小麦粉もまだあるので、欲張ることはないなと思い直しました。野菜や魚、肉類や、お菓子類は普通に売っているので、
食べ物が足りないというわけではない。

フィンランドで質素な生活を身に着けたのが役にたちました。かっこつけてますが、つまりは普段からおかずが少ないとかシンプルとか、部屋の電気が暗いとか、そういうこと。今節約節電していても普段と大きく変わらないから、とほほな感じにならないのです。あと、物が足りないのにも慣れているから、なくても気にならない。いつも欲しいものが手に入る状態に慣れている日本では、少しでも買えないと不安になる人が少なくないようです。

フィンランド人の中には、自分から好んで電気なしの生活をするひとたちがいます。夏休みに小さな島の小さな小屋で、電気も水道もないシンプルな暮らしを楽しむ。サバイバルに有効なことはもちろんですが、楽しむこころがおもしろい。

いまできる技？は、ガスと鍋でご飯をたく（毎日やっている）、乾物を使う（ひじき、豆類、昆布など）、あと何かあるかな…　意味もなく電気を使う家電は嫌い。ウォッシュレットのトイレは停電のとき普通に流すこともできなくなりました。引力を使えばいいものを。


今日は息子の卒業式。停電とばっちり重なってしまいましたが、電池式のマイクを使ったようで、何の問題もなく終わりました。なーんだという感じです。ここのところずっとオーブンレンジを封印していましたが、せっかくのお祝いなのでガトーショコラを焼きました。何年ぶり？といわれるほど久しぶり。でも、ケーキを買ってきても喜ばない息子が「外で食べる甘いものは食べられないけどうちのは食べられる」とたくさん食べていたのが嬉しかった～！ＦＡＺＥＲの製菓用チョコレート、引越しする前買った秘蔵の…賞味期限切れ？関係ないない。

非常時ということで、謝恩会や送別会が軒並みお流れになっていて、寂しい反面、義理の付き合いがなくなってちょっぴりほっとしています。