2011年5月29日日曜日

乾物

震災から2ヶ月以上経って、ようやくテレビ、新聞で福島の事故の真相が漏れ聞こえてくるようになり、周りで放射能の怖さがささやかれるようになってきました。ネットの世界からかなり遅れた感じです。

ここ千葉北西部でも、ヨウ素131に限っても累積値1ミリシーベルトを超え、法律で定められた年間の被ばく限度基準値を上回り、高濃度汚染地域に入ります。内部被ばく、つまり、空気や食べ物から体内に取り込まれる放射性物質による被ばくが認知されてきていますが、いまでも給食では地元の牛乳、野菜を食べさせています。チェルノブイリでは牛乳は特に危険であるといわれていました。

低線量の被ばくは確率的、というこれまでの学説を信じれば、いまできることは、できるだけ放射性物質の摂取を減らすことと、体の免疫力を高めること、とみて、この頃は食べものに気と労力を使っています。

お店に売られている野菜が、どこから来たかなんて、これほど気にしたことはなかった。ところが、野菜コーナーに並ぶ野菜の7、8割が千葉、茨城、栃木産のものなのでした。これまで地元の新鮮で安い野菜を選んでいたのが180度かわって、特に葉ものはほとんど買わなくなりました。

野菜に代わって食べるのが、くだもの、玄米、昆布などの乾物。他に、みそ、オリーブ油、ヨーグルトを意識して摂るようにしています。
くだものは外国産や青森のリンゴなど。玄米はビタミン豊富なので、野菜を食べなくても大丈夫。乾物は、生野菜の代わりになるだけでなく、これから非常事態が起きたときの練習にもなるし!で、サバイバルごっこしてます。ムーミン一家は、指名手配者ごっこなどのごっこ遊びの達人。台所のサバイバルごっこもやってみると面白い。

ひじきに昆布、海苔、大豆、干ししいたけ、ごま。切り干し大根の煮物を最近マスターしました。今興味があるのが、身欠きニシン。京都のニシンそばが大好物で、いちど試しに甘露煮を作ったら、大好きなあの味が!もともとは保存食で、かちかちに乾燥させたものらしいです。日本には昔ながらの保存食が豊かでいいなあ。

玄米とみそ、ですが、原爆後広島で診療所をしていたチームが、毎日玄米とわかめのみそ汁を食していて発症しなかった、という言い伝えもあって使うようになりました。わかめは残念ながら三陸産など汚染がありますが、海はつながっているのでこれからは産地によらず使えないかも。オリーブ油は抗酸化のため。ヨーグルトは牛乳を使うのでちょっとギモンですが、免疫力を高めるので、大事に育てているカスピ海ヨーグルトを細々と続けています。

そんなわけで、ご飯とみそ汁の食事が増えました。玄米や乾物を使うと、いろいろ手間がかかるので、台所に立つ時間も長くなりました。こどもたちは意外とよく食べてくれます。まあ、息子などは言わないだけかもしれませんが。。。

これからは魚の汚染に一層気をつけることになりそう。そんなとき身欠きニシンを使いこなせていたらいいなあと夢見ています。

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